真夏「おかえり」は反則|帰り道は遠回りしたくなるMV演出まとめ
西野七瀬ラストセンター曲「帰り道は遠回りしたくなる」のMVが解禁。
期待を超えた神MVが誕生しました。
橋本奈々未ラストシングル「サヨナラの意味」のMVは、「完全なる異世界での美しいストーリー」でしたが、今回のMVは「日常に潜むドラマ」のようなテイストですね。
そして、随所にエモすぎにも程がある演出が仕込まれていると。
新しいMVが公開されたとなれば、少なくともまず3回くらいは連続で見るもんですが、今回はどう考えても一ケタの連続視聴では済まないですね。
そして、何回見てもこの高揚感は収まらない。
この記事では、何度見ても飽き足らない、MV中のスーパーエモい演出をまとめていきます。
乃木坂の軌跡を知っているからこその感動MV
乃木坂ファンでない人がこのMVを見たとしても、そこそこな感動ができるはず。
しかし明らかに、このMVは乃木坂の軌跡を知っているファンに向けられたものです。ファンだからこそしみじみできるネタが満載でした。
制作に際しては、事前にメンバーへのリサーチを重ねたとのこと。
乃木坂46の中で実際にあった過去のエピソードや、各メンバーに西野七瀬の印象深かった所を事前リサーチし、各シーンでもそれを採用している今回のMusic Video。
この下調べによって生まれた、数々のエモ演出。
こちらのMVを観ながら振り返っていきます。
卒業生ネタ3連発
表題曲でセンター経験のあるメンバーの卒業は、西野七瀬で4人目になります。
そして、このMVでは既に卒業したセンター経験者3人を彷彿とさせる演出が仕込まれています。
「ハルジオンが咲く頃」のメロディー
イントロからは、明らかに深川麻衣卒業シングル「ハルジオンが咲く頃」のメロディーが聞こえてきます。
これは、たまたまメロディが似た、とかではなく意図的に入れたもので間違いなさそうですね。
橋本奈々未の大学「武蔵野美術大学」をオマージュ
MV1分20秒からの、七瀬が封筒から大学の合格証書を取り出すシーン。
証書に記載されている大学名に注目です。
「武蔵美術工芸大学」。
乃木オタであれば、この架空の大学名から橋本奈々未の進学先である「武蔵野美術大学」を連想しますね。
橋本奈々未を意識した、粋な演出なのではないかと思われます。
ちなみに、MV1分49秒からは大人数で絵を描くシーンがありますが、この時に背面の壁に貼ってあるポスターにも目が行きました。この時の七瀬は大学に進学済みの設定です。
うっすらと見えるポスターから、「OPEN CAMPUS」の文字が読み取れます。で、その文字近くには北海道のシルエットも確認できますよね。
つまり、この架空の「武蔵工芸美術大学」はどうやら北海道が所在地と思われ、ここにも旭川の女・橋本奈々未要素を加えたのかなと妄想してみました。
ちょっと無理がある?笑
画面越しに生駒里奈登場
ここまでの二人に比べると、生駒里奈はストレートな登場。
MV2分20秒からのカラオケシーン、「気づいたら片思い」のMVにレジェンドが映りこみました。
生駒が七瀬を避けている様子だった白石麻衣に、「悔しいからって、冷たすぎるんじゃない?」と言い放つシーンですね。
懐かしい…。このあと、白石麻衣をかばった七瀬が倒れます。
MV内の方ではないリアルの生駒里奈が、インスタグラムにて今回のMVにリアクションしています。
https://www.nogikeya46.com/ikomarina/ikoma-instagram/
真夏「おかえり」
個人的には、これに一番やられました。
よりにもよって、
秋元真夏が、
「おかえり」だと…?
制作スタッフさんあなた、やっていいこととやっちゃダメなことがあるでしょう(超褒めてる)
MV2分27秒から。ダンスが上手くできずに心が折れ、七瀬がレッスン場から離脱。
まだ晴れない気持ちのままレッスン場の扉を開けた七瀬に対し、真夏が「おかえり」と声をかけました。
そして七瀬が微笑むという、乃木坂MV史の中でも有数の美しいシーンが誕生です。
この真夏の「おかえり」が音声も字幕もなく、口の動きから読み取らせてくるところもまたいいですよね。
これだけ大勢のメンバーがいた中で、このセリフをあえて真夏に言わせてくるあたり。
全乃木坂ファンが連想するのは、2nd year birthday liveでの伝説のシーンでしょう。
「これまでの乃木坂ライブで一番感動したシーンは?」みたいなアンケートがあったら、この「真夏、お帰り」はベスト3には確実に入ってくるんじゃないですかね。僕なら1位票を投じます。
僕はこのシーンを映像でしか観れていませんが、この興奮を横浜アリーナで直接体感した人は、今回のMVでの感動も倍増なのでは。あの日横浜アリーナに居合わせなかった、自分の人生…
二人が打ち解け合うきっかけとなった「おかえり」が、最後に真夏から帰ってくるという。ドラマ上の出来事とはいえ、これには感動不可避ですねえ。
この二人の関係の軌跡を考えると、こみ上げてくるものがあります。
最後の「たかせまる」
ポジションが3列目のかずみんにもスポットライトが当たるMVになっていました。
MV1分58秒からの、ダンスに苦戦する七瀬をメンバーが気にかけるシーンでは、白石麻衣→生田絵梨花ときて、高山一実がカメラに抜かれています。フロントメンバーの二人に並んでくるのは凄い。
不安を抱える七瀬にかずみんが優しく寄り添っていくという、実際の人間模様を踏まえた演出だったと思います。
最後のMVとなれば「たかせまる」の2ショットを使わない手はないですよね、やっぱり。逆に、フロントメンバーの梅澤美波にはそれほど出番がなかったり。
MVのストーリー上、フォーメーションでのポジションよりも七瀬との交友関係が重視されている、完全に七瀬ナイズされたMVとなりました。
「気づいたら片思い」を彷彿とさせるライブシーン
「気づいたら片思い」と重なる最後のライブシーン。
七瀬初のセンター曲となった「気づいたら片思い」は、切なさで泣かせにくるタイプのMVだったと思いますが、今回はラスト曲ながらも前向きで、温かさを感じられます。
「悲しい感じにはしたくない」と七瀬が言っていた通り、後味の良いポジティブなMVになりました。
最後は指で「アリガト」と描き、二人の七瀬の笑顔で幕引き。
最高のMVになった
たくさんの隠れ演出を体感したことで、楽しい疑心暗鬼状態になり、今現在もまだ何か仕掛けがあるんじゃないかと模索しています。
スカウトマンの所属会社「プラネットS」や名前の「岡本祐樹」にも何かあるのではないかと真剣に考えちゃいました。チケット当選メールの宛先が「若月佑美」になっていたのも意味があるのかな、とか。これは若月卒業へのリスペクトなのか。
ちなみに公演名は「遠回りしたくなる公演」になってますね。いやほんと、七瀬の卒業公演も2年くらい遠回しにしてくれないかね。
とにかく、今回のMVは最高の作品でございました。