【神曲】主人公・生駒里奈の乃木坂ラストセンター曲”Against”

2018年11月24日

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最後の最後にとんでもない名曲が残されていきました…。

生駒里奈が、最後に表題曲でセンターを務めることはありませんでした。20thシングル「シンクロニシティ」の選抜発表で、生駒里奈の名前が2列目の時点で呼ばれたときにはガックリ。

最後にもう一度、生駒がセンターポジションでパフォーマンスするところがみたかったのになあ。..と、落ち込んでいたところで発表された、カップリング曲”Against”

MV発表の前日に、SHOWROOMに出演していた星野みなみからフロントが”生生星”になることが明かされ、その時点で期待度はMAX。

そして、MVが解禁され、初視聴。

「とんでもないものを観てしまった…」というのが、1回目の視聴後に思ったことでした。

個人的には、「制服のマネキン」のパフォーマンスを初めて観た時以来の電撃が身体中をめぐりましたね。

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生駒のアイデアがコンセプトに

この”Against”のMVでは、生駒里奈自身のアイデアがふんだんに詰め込まれています。

以下、生駒里奈のブログから引用。

ラストという事で、
私なりに沢山考えて、スタッフさんと考えて
Againstは
生駒のやりたい事をアイデアとして使って頂く事になりました。
この一期生だから、この仲間だからやりたいし、
挑戦したい事
ずっと頭の中でいつ形に出来るかとチャンスを伺っていて
今だ!!!
と今しか出来ないと行動に移しました!!

振付にはジャズダンスが取り入れられており、これも生駒の希望によるもの。

参加メンバーが、全ての乃木坂の歴史を知る1期生というのもいいですよね。それでいてフロントメンバーが生生星ときたら、これが名曲にならないはずがない。

3期生の「トキトキメキメキ」も大好きなんですが、この1期生たちにもこういう曲が似合っている時期があったんだよなあ…と感慨深い気持ちになります。

“Against”の意味

タイトルの”Against”には、単語として、「~に対して」「~に反対して」という前置詞の意味を持ちます。

この乃木坂の曲用に訳すなら、「立ち向かう」という意味が最適ですね。

曲の歌詞にも含まれているし、先ほど引用した生駒のブログの記事タイトルは「立ち向かうんだ」になっています。

ラスト曲として、「立ち向かう」という意味のタイトルの曲を背負うのは、なんとも生駒里奈らしいです。

乃木坂を卒業し、また新たなことに挑戦していく生駒の境遇にもピッタリですね。

イコマナイズされた歌詞

これが、秋元康が生駒里奈に捧げる最後の歌詞になりました。

生駒里奈を主人公として描かれていることは、歌詞を聴けば一目瞭然。

では、歌詞を見てみましょう。

あの日 初めての場所は
強い風が吹いていたよ
夢に見ていた世界は
遮るものがない

前に誰かいるのなら
後をついて行けばいいけど
先頭に立ってしまった
運命には逆らえない

弱音なんて吐けず
歯を食いしばった日々
幾つの涙流せば
あの夢まで行けるだろう?

僕らは変わらなきゃいけない
永遠なんか信じるな!
昨日の自分と決別して
生まれ変われ!
このままここに居続けるのは
誰のためにもならない
新しい道を切り拓いて
立ち向かうんだ アゲインスト

いつのまにか辿り着いた
目指していた山の頂
思い出を振り向くよりも
新たな山を登りたい

夢を叶えてから
人はどう生きるか?
何を失っても
その答えを知りたいよ

孤独にならなきゃいけない
別の道を進むべきだ
いつかは成長して論争する
僕らじゃないか
居心地のよさ甘えていたら
何も奇跡は起きない
日向の中は暖かいけど
歩き出したい アゲインスト

フォローの風は
いつだって やさしいけれど
時折の逆風は
心を強くするんだ

僕らは変わらなきゃいけない
永遠なんか信じるな!
昨日の自分と決別して
生まれ変われ!
このままここに居続けるのは
誰のためにもならない
新しい道を切り拓いて
立ち向かうんだ アゲインスト

完璧にイコマナイズされた歌詞であることが分かります。

何かに新しく挑戦しようとしている時、自分を奮い立たせてくれるような曲です。

1番のAメロBメロから2番のAメロBメロになって、時間が進んでいるところにも注目ですね。

「弱音なんて吐けず 歯を食いしばった日々」の箇所を聴いていると、ドキュメンタリー映画「悲しみの忘れ方」で、葛藤の中泣きじゃくっていた生駒の姿が浮かんできます。

あの、どう考えても人前に出ることに向いていない小さいひ弱な女の子が、観客の鳥肌を総立ちにさせるパフォーマーになるだなんて。

断片的に初期の頃と現在を比べてみると、「人ってここまで変われるものなの?」という純粋な疑問が浮かびますが、舞台裏のドキュメンタリーを観ていれば、この変貌にも納得。

計り知れないほどの試練を乗り越えてきたわけですからね。

今ではどこか達観しているような雰囲気さえ漂っています。

でもそれも、とてつもない不安やプレッシャーの中、常に前へ前へと進んできたからこそ身に付いた風格なんでしょうね。

グループからの「卒業」を、ここまでポジティブに演出できるのは生駒くらいだと思います。

それでも、

『このままここに居続けるのは 誰のためにもならない』

だなんて言わないで…笑

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伝説のMV

では、”Against”のMVを載せておきます。

残念ながら、CDが発売されてからはShort Verに切り替わっています。

これ、ノーカット版の視聴は絶っ対にマストですから、今回の20thシングルはDVD付きを買うほかないですよ。生駒里奈最後の作品をフルバージョンで味わいましょう。

ラストサビ前、生駒里奈のソロダンスは鳥肌間違いなしです。

生駒だけでなく、1期生の実力を改めて思い知らされるMVにもなっていますね。

この「鬼気迫る美しさ」みたいなものを表現できるのは、1期生の主要メンバーしかいないです。

“Against”は継承されるか

香港での公演では、斎藤飛鳥が制服のマネキンのセンターを務めていました。

これはこれでアリかなあ…とも思えましたが、やっぱり生駒が主役じゃなければ、あの「訴えかけてくるような疾走感」は醸し出されないですね。

生駒里奈には、ファッション誌でモデルを務めるメンバーのような外見的な美しさはなかったかもしれません。でも生駒には、唯一無二の主人公感がありました。

これはもう、天性のものというか、努力さえすれば身に付くものではないと思います。

“Against”をパフォーマンスにするときにも、この「主人公感」は絶対に必要です。

生駒のいなくなった乃木坂に、この資質を持っているメンバーはいないかな。

だからこそ生駒の存在は、乃木坂にとって本当に大きなものでした。

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